市場も閑散

私も(売出し)市場にいる人間として、ここは飛びついておかないと・・・。


「結婚の条件」〜0.4%の高収入男をめぐる、独身女性の戦い


毎度おなじみ、白河女史によるリポート。


しかし長年、市場で売れない物件として不動産屋の軒先にいる黄ばんだ紙(君、いつからここにあるの?)として、周囲を見てても思うことですけど、こういうの、ホント一部だよ、一部。


セレブ狙いとか、年収1千万とか、ホンキで言ってて、ホンキでそれが理由で婚期が遅れてる子なんて、少なくとも私の周りにはいない。


結局結婚できない理由って、恋愛に対してさほど興味が無いか、結婚自体に心理的抵抗があるか、自分にとって手ごたえがある男性になかなか出会えない(というか、出会ったところでそういう男性には求められないという双方のニーズの不一致)か、そういうごくごく「普通」の理由だって。


ま、白河女史なんかはこのネタで喰ってるから、色々刺激的なネタを投入していかなきゃいけないんでしょうけど、こういうのを読んで
「馬鹿なオンナばかりだな」
とか思わないで欲しい。


でも実際問題として、じゃあイザ婚活!となったとき、例えば大量のぬいぐるみの山の中から好きなの選んで、って言われてるようなものだから、何かしら一定の選択基準が、誰でもいいけど、誰もいないってことになる。


普通の恋愛は、まずは社会があって、その小さなコミュニティの中での日常のコミュニケーションを通じて相手を知り、相手に対する感情を蓄積していき相手を選択する。
大概そんな半径5mの世界で知り合う人数なんて限られてるから、選ぶのだってそんなに大変な話じゃない。


でもカタログの中から商品を選ぶように相手を選んでいかなきゃいけない婚活だと、まずは「こういうのが欲しい」っていう振り分けの為の条件が頭の中に必要になる。


で必然的に「年収6百万はないと、育休中の生活が大変」とか、「せめて大卒じゃないと、この不景気の世の中、リストラされても転職できない」とか条件が出てくる。


ところが上記の条件を満たすような男性は、例えば東京都で30歳以上の独身男性だと、年収6百万以上って1割に満たないと言われている。
(そりゃそうだろう。一部上場企業の平均年収を見てみれば、30代で6百万っていうのがどんくらいハードル高いかわかりそうなものだ。)


人間というのは不思議なもので、恋愛するときは相手の年収なんて気にしたこともないのに、いざ婚活となって、一度自分の中にその条件が設定されてしまうと、今度は条件が目的化してしまう。


違うでしょ、本当は好きになれる人、一緒に人生を共にしたいと思える人に出会う目的だったのに、今度は条件を満たす人に出会うことが目的と化してしまう。
典型的な「木を見て森を見ず」状態。


そんなことしてるうちに経年劣化で価値下落、今度は自分が相手の条件を満たさなくなっていく。
そんなこんなで、婚活することで、ますます結婚が遠のく・・・


とまぁネガティブループな訳ですね。


私も過去に反省する行動、山のごとしな訳ですが、例えば年収の問題とかは、白河女史の言うとおり、共働きは当然の前提だと思うし、それを前提にしてない女性も、少なくとも私の周りにはいない。
(多分、そういう女性はさっさと若いうちに結婚して家庭に入ってしまってるから、互いの生息域が交わらないからだと思われる。)


だから世の婚活女性の多くは「自分から動いてる」し「男女共同参画型夫婦」も目指してるのに、何で私、結婚できないの?ってことになる。


なんか、晩婚(未婚)問題って、絶対もっと違うところに問題の根があると思うよ。
その「根」って、もっと複雑で多岐に渡ってて、地中深く張り巡らされてるんだよ。


豊かになった日本、そして再び貧しくなりつつある日本、自由になった女性、にも関わらず相変わらず男性との収入格差がある社会(企業)の仕組み、性的に結婚しなくても満足できる男性、旧態依然(というか本能的なものなのだろうが)とした男性の性的嗜好、もちろん結婚という制度そのもの・・・。
そうしたさまざまな要因が、結婚そのものを魅力的に感じさせなかったり、また結婚したくても、双方にマッチングが出来ないという結果に繋がってるんだと思う。


あぁ、でもさ、結局こうグダグダと言葉並べる女が一番ウザイよね〜。
・・・遠いね、結婚。
(乙!自分)