大勢に影響なし

面白い記事を読みました。

セレブリティ・プラスティック・サージェリー グッド、バッド & アグリー
http://www.cubeny.com/beautycelebplastic.htm


この記事の、海の向こうのハリウッドセレブの整形ビフォーアフターを見るにつけ、日本人からすれば
「いったいどこが変わったの???」
という感想しか出てきません。
改善というより改悪、という例ばかりが取り上げられているからかもしれませんが、はっきり言って日本人から見たら外国人が少々鼻梁を削ろうが整えようが
「鼻が高い人」
ザッツオールですよね。


この鼻の整形、日本のまぶたの二重整形と同じくらいアメリカではポピュラー。
田舎の母の語学学校の先生(男性)までもがやってるくらい普通の手術だそうです。
日本で言えば歯列矯正とかホクロ除去くらいのノリみたい。


そう、逆に海外を旅行してつくづく思うのは、日本人の顔って
「東洋扁平顔」
ザッツオールです。
とにかく凹凸がハッキリクッキリ、横にも縦にもデカイ体型の人種の中にあっては、二重があろうが無かろうが、目頭の切れ込みが1ミリあろうが無かろうが、誰も気にもしません。
目がパッチリすると顔の印象が変わる?
ナイナイナイ、印象は「扁平」ですってば。


そんな中でもぱっと一目を引く東洋人女性もいます。
それは顔の造作よりも、むしろスタイル。
つまりモデル系美人ですね。
長身で(単に細いだけじゃない)バランスがとれた体型の女性で、何よりも姿勢が良くて動きが洗練されてる。
こういう人は日本からの観光客の集団の中にはまずいないですね。
大抵は海外生活が長いと思われるオーラを放ってて、横には人種の違うパートナーがいる確率が高い。


ところが日本に帰ってくると途端に、目が二重とか、少々鼻が高いとか、体重が45キロか50キロか、というような「ミクロ」な「美」に目がいくようになる。
これが不思議。
言ってみれば自分も一緒にサイズが大きくなったり小さくなったりするガリバー旅行記
欧米に行くとゾウの目になるし、日本にいるとアリの目になるんですよね。
視覚マジックというのは面白いと思います。


そしてマジックといえば美の基準もこれまた主観マジック。
上の記事に、ドンナ・ベルサーチが自分を美人だと思っているという言及がありますが、それは幸せな勘違いってやつですね。
ネコ顔に整形してホラーになってる女性も、おそらく前の顔より今の顔の方が綺麗だと思ってるはず。
逆にすごい綺麗な人が自分の顔に納得していない、という例もよく聞く話。


美って何なんでしょうね。
美術一つとったって、私に強く訴えるものが、他の人の感情には何も呼び起こさなかったり、むしろ顔を背けたくなるようなものだってあるかもしれない。
美人の苦悩(リンク先はちょっと内容がこの記事の趣旨とはズレてますけど)とかって、顔が残念な私にはさっぱり理解できないし理解する気も無いけど、でも少し冷静になって、その人にとっては自分の顔が「好みとは正反対」なのだとしたら、それは少しも喜ばしいことではなかったりするだろうというくらいの想像はできます。
一番良いのは、自分が自分の顔を「好み」だと暗示をかけることですね。
他人がなんと言おうと、それがハッピーへの近道だと思います。