消費の極北

久しぶりに本屋で平積みの女性誌チェックをしてきました。
なお、女性誌へのノリ突っ込みという芸風は別にサイゾーウーマンのパクリではありませんのであしからず。


平積み最前列という高ポジションに位置しているのは、さすが年の功、「美STORY」。*1
今月の表紙は御年43歳の安田成美嬢でございます。
この年齢を文字で見ると改めてショックよね。
「薔薇って漢字で書ける?」と世の男性の心を鷲掴みにした彼女も疾うにアラフォー。
「婆って漢字で書ける?」「鬱って漢字で書ける?」くらいのコピーはその美貌で華やかにこなしてもらいたいものです。
今となっては、橋田壽賀子先生がNHKの連ドラで自身の自伝的ドラマをやることになった際に「主役は安田成美しかありえない!」とゴネてむりやり決めた(そのせいか後に降板)というエピソードを思い出しほっこりするわ。
(似てるのは髪形だけなんですけど〜という一億総ツッコミ状態。あのヘアスタイルは可愛かったけどハードルが異常に高かった・・・)


怖いもの見たでついつい今月も手が伸びる。
パラパラとめくると、突然男の子の半裸ヌードが!(あわてて頁を繰る私・・・)
どうやら「若い男子のエキスを吸い取って若返ろう」という特集らしい。
やっぱり包丁研いでんじゃん・・・。


更に「2009年話題の健康法」というコーナーでは、「わかさ」や「壮健」などお嬢様たちより一回り年上の「先輩」方の愛読書である健康マニア誌で今年の流行った健康法を試してみます。


・・・いいわね、「先輩」って響き。
あぁ日本語って奥が深い。


今月もページが心なしか全体的に白が飛びすぎてる気がするページをめくり終わり、何故かどっと疲れを覚えつつ、ふと横を見ると、隣の山は「VERY」。
普段、私とVERYといえば、年齢以外ほとんど一切の被らないセグメントで、たまに美容院で出されたりしてもホント読むトコが無くて困るんですけど、今月はホントすごかったなぁ。


「(家は社交場だからこそ)丸ごと一冊おうちVERY」


まぁ主婦の主な活動フィールドが「家」であるのは誰もが認めるところですが、何故「社交」場・・・?
別にホームパーティー特集とかじゃないんですよ。あくまでも「おうち」特集ですから。
社交ってソーシャルって意味じゃなかったっけ?
あ、社交場って酒場って意味の方?


好奇心から思わず手にとって中をめくると、なんとファッション特集が


「部屋着」


ここ、ボールドで48くらいのフォント使いたい気持ち、わかってくれるかしら?(特に世の男性陣)
部屋着ですよ、部屋着。
部屋着ってアレだよね、ユニクロの上下で1980円のアレだよね?
もしくは胸に「パパス」って入った、色あせて袖口が擦り切れたトレーナーのアレだよね?
首のところがデローンて伸びたヘインズのTシャツとかのアレのことでしょ?


もう私は一気に暗〜い気持ちになりましたね。
おうち特集ですかぁ・・・消費の減退もついにここまで来ましたか。
いくら景気動向指数が底を打ったからって、庶民感覚じゃ、まだまだ谷の中腹で暗い谷底を覗き込む思いでしょう。
VERYにしてこの有様ですから・・・。


それにしても今年の流行がダボーンとしたロングニットにレギンスとかなのって、偶然なの?必然なの?
まさに部屋着と外出着のボーダーライン。
経済的なことこの上無しですな。


オマケ
なつかしの成美ショート。
それにしても携帯電話が・・・子機?

*1:立ち読みしたのが近所のスーパーの上階だったので、その層にターゲットを合わせてるらしい。