面白くなってまいりました

前回叩いた勝間氏の35歳結婚限界説ですが、いよいよにっちもさっちもいかない風味を呈してきましたよ。


今回、話は何故かキャリアパスから始まります。
会社組織の中での年齢ごとの位置づけが語られます。延々と。


しかものっけから

管理職をするうえで、既婚と未婚の差は、かなり大きいものとなってきます。


すごい!堂々たるNGワード。
人事が口にしたら一発でアウトでしょう?


その発言の理由となる(と作者は考えてるらしい)のが

しかし、独身で仕事熱心な人がマネージャーになると、部下のワークライフバランスを無視し、結果を出すために労働時間を増やすことを要求し、力ずくで仕事をさせようとします。


という、どっからどう見ても偏見でしかない発言。
しかもこの発言の根拠が

偉そうに、ダメなマネージャー像を語っていますが、正直に告白しますと、このダメなマネージャーとは私のことです。私は、マネージャーとして、部下に大変迷惑をかけました。


お前かよ!
(一億総ツッコミ)


あなた結婚してたんじゃなかったっけ?
(2回失敗したけど)


この文章を偏差値70の国語力で頑張って解釈すると
「子育てを経験した私は忍耐力や柔軟性が身につき、それをマネジャー職においても応用できたが、独身者はそれらを経験する機会が無く、マネジャー職に必要な素養が得られない為。」
という選択肢辺りに正解が見いだせそうですが、

これからの職場では、子育てや介護などハンデを抱えながら働く人が増えるはずです。マネージャーとして、その多様な事情を理解するためには、個人的な苦労が、結果として役立ちます。


と書いてる以上、「独身で介護」というハンデを抱えながら働く人なら独身でも「管理職として」OKってことよね?



それにしても、彼女の頭の中には「35歳以上の職業人=管理職」という想定しかないのは何故なのでしょうね?
確かに(有能無能含め)35歳以上の男性社員は管理職である人が「少なくはない」かもしれません。
しかし35歳以上の女性社員の管理職比率って?
統計を持ち出すまでもないでしょう。

35歳という年齢は、女性にとって、大きな転換点です。医学の発達により高齢出産は可能になりましたが、自然妊娠の確率は20代の頃に比べて半分以下になります。さらに、胎児の健康リスクは上がります。また、無事に高齢出産したとしても、子育てが終わったあとの自分の人生を考えると、定年近くまで扶養義務が残ることは、大きな負担になります。


とあることから、どうやらこのコラムは(掲載が「モーニング」であるにも関わらず)対象を女性としているようです。
もっとも「子育てが終わったあとの自分の人生を考えると、定年近くまで扶養義務が残る」のは別に「無事に高齢出産した」女性じゃなくても、男性だって全く同じなんですけどね。
というか一般的に管理職では「ない」妻を持つ男性が大半の日本においては、「扶養義務」の負担度合いが強いのはむしろ男性です。

35歳までの結婚を私がすすめる理由を理解していただけたでしょうか?

ムリ、絶対。