懐メロ

J-WAVEから「ステッピングアウト」が流れてきて、なつかし〜と思いながら聴く。
私には今でもいい曲だと思えるのだけど、いったい今の若い子たちがこれを聴いたときどう思うのだろうか?
私が高校生くらいのとき、ビートルズを聴くと、音数が少なくて退屈だと思っていた。
その頃の私はまだまだオコチャマだったから、ビートルズのすごさが理解できなかったというのもあるけど、やっぱり生まれる前の曲を古臭く感じるのも当然だろう。
今の高校生にとって90年前後の曲は当時の私にとってのビートルズだし、まして、ビートルズなんてほとんどのクラッシックの世界だ。
その割には音楽って90年代前半くらいからあまり進化していないように感じる。
私は今でも比較的新しいものをよく聴くけど、その”新しさ”が理解できない。
でももしかしたら、私が90年代に聴いてた「新しい」曲は、ビートルズ世代の人たちにとって別に全然新しくなかったのかもしれない。(実際Oasisなんてビートルズコピーバンドって扱いだったし。まぁでもOasisは別に私たちにとっても目新しさは無かったけどな。世界に向けて兄弟げんかを発信するというプロモーションは目新しかったが(笑))
Coldplayなんて十分ベテランだし、Greendayなんていいオッサンバンドだ。
でも一応ワカモノたちも熱狂しているようだから、ちゃんと”時代の音”なのだろうね。


脱線するが、旅行をすると、現地で聴いた音楽が旅の記憶と強烈に結びつき、記憶を引き出す良い引っ掛かりとなる。
去年パリに行ったときは、下のフロアが夜ホームパーティをやってて、Coldplayの「VIVA LA VIDA」が死ぬほどかかってたので、パリといえばColdplayだ。
その前のウィーンに行った時はUsherだった気がする。
どちらも現地のミュージシャンの曲じゃないところが面白い。
ところが今回は街で耳にした音楽は地元の(?)よく知らないハードロックバンドが野外演奏してた時のものくらいで、印象に残った曲が無い。
仕方ないので電車に乗ってる間に自分でヘッドホンで聴いてたのだけど、それがショパンだったせいか、どうも弱い。
それが残念。