センスの問題

また放置癖が・・・。


知り合いに旅行の写真を見せるために整理してたんだが、あまりの写真技術の下手さ加減にめまいがします。
何故かオカンの方が上手い写真が多かったりして、落ち込み倍増・・・。


うちの母は何気に芸術センスがあるんですよね。
子供のころ、家で写生の宿題とかやってると、私が下手なものだから横から手を出してくるんです。
こんな風に描けばいいのよ、って塗り始めちゃって、気がつくとほとんど母の作品ですよ。
それで夏休み明けに学校に持っていったら学校の代表として展覧会とかに出品されちゃって、賞とかもらってね、廊下とかに飾られちゃうわけです。
私、不正は嫌いな子でしたけど、まさか母が描いたとも言えず、その前を歩くのがいつも苦痛でしたわ。
そして授業中に描くと、当然そのレベルは維持できなくて、先生に「今日は調子が悪いのかな?」なんて言われたりして。
先生、気づいてんでしょ!ていうか気づいてよ!みたいな。


・・・という話を旅行中に思い出して母にしたところ


「そんなことあったかしら?」


えー、私、こんなにトラウマになってるのに・・・。


教育って怖いよね。


話を戻すと、これだけ絵が好きで、観てるのに、どうしてそれが写真に生かせないのか。


結局それって頭の良さだと思うのですが、どうやら私は頭が悪い。残念ながら。
だから目の付け所が悪いのです。

もしくは運動神経のようなものなのかなって思います。
つまり情報がボンって与えられたときに、その中から本当に選び出すべき1つ2つを、直感的に選びとれる力。
思考力というよりも反射神経。もしくは直観力。
マルコム・グラッドウェルの「第一感が案外正しい」ってヤツですね。


これも旅行中に気づいたことなのですが、体力の無い母は私がウロウロしてる間に座ってガイドブックを読んで待ってることが多かったのですが、ガイドブックの読み方がなかなかスルドイ。
この街は人口が○○人しかいないのね、とか、私ならガイドブックで絶対に読まないようなところをきっちり読んでて、しかもそれが「へ〜」と思うような、○○という店が紹介されてる、みたいなクズ情報じゃなくて、この人は知的心が旺盛なんだなってことがよく判る読み方。


うちの母は学歴も教養も無い人で、私は両親がそんな風だったから道を自分で全て切り開いてきたという自負があるけど、でも自分と両親とどっちが賢いかって考えたら両親の方が賢いんじゃないかっていつも思っている。
ただ私は父にお金でチャンスを買って貰っただけで、両親にはそのチャンスが無かったというだけで。
つまり、私は両親をとても尊敬してる。
(とはいえ、親子旅行はホント、イライラしますけど(笑))


田舎にはそういう人が沢山いて、その人たちの子供が、都会に出て、田舎モノの成り上がり根性でガツガツ頑張ってる。
私たちくらいまでの世代はそういう感じだと思う。


今の若い子たちはもう両親の世代もそれなりに豊かになってて、賢く豊かな親の元に、賢く豊かな子供が生まれるという、ちょっとした格差社会になってるのだろうけどね。


第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい

第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい