天才デザイナーの系譜

激コミでした、大琳派展
どこのモナリザかと思ったよ。
あぁいうのはあかんね、落ち着かなくて。


琳派のデザイン性の高さというのは目を見張るものがある。
いやもう、全く古さがない。
というかまぁこの辺はあの時代から全然進化してないとすら言えるな。
例えばスウェーデンのテキスタルとかさ、まんまでしょう?
このままIKEAにもってっても通用するよって感じ。


欲しいもの満載で同行者と「コレ、床の間に欲しいねぇ〜」「これで和菓子食べたいねぇ〜」とかそんなんばっか言ってました(笑)


自分は光琳が一番好きだと思ってたんだけど、意外と宗達の方が好みかもってことに気づいたのも収穫。
あと寡聞にして初めて知った酒井抱一がとても乙女で良かった。
いや、ホント、キャス・キッドソン好きにはたまんないね。

四季の花 (上巻)

四季の花 (上巻)

四季の花 (下巻)

四季の花 (下巻)



あと蒔絵とか見てると、もしかしてこの辺の曲線の描き方とかってアールヌーボ−に影響を与えたのでは?と思ったんだけど、wikiみたら、やっぱりそうみたいだね。


それから面白いなぁと思ったのは、桜芥子図襖とか本当に美しいのだけど、この野に咲く花々や桜の感じが、ボッティチェリの「春−プリマヴェーラ」と通底するんだよね。
まさか江戸の人がプリマヴェーラを見たとは思えないのに(あ、バチカンに行った子たちならボッティチェリを見てるかもな)、こうも雰囲気が似てくるのが不思議よのぉ。


確かに西洋芸術に比べたら、日本の美術は小粒ではありますが、山椒は小粒でもピリリと辛い。
この卓越したデザインセンス、そして繊細な四季感、久しぶりに日本に生まれて良かったと思った一日でした。