その存在がジョーカー

話題の「ダークナイト」を観てきました。
バットマンシリーズ自体、観たのが初めてだったので、最初ストーリーを理解するのに少し時間がかかりましたが、凝ったつくりでなかなか面白かったです。


しかしこれってバットマン、つまりアメコミ、つまり子供たちも観たいと思う映画ですよね?


もし私が子供で、これを観たら、1年くらいは悪夢にうなされる自信があります。
3年くらいは夜、ひとりでトイレに行けなくなると思う。
これはちょっとひどい。


そもそもドナルドでさえ十分悪夢です。
普通怖いよね?ドナルド。
確かすっごい怖かった、子供の頃。
それの狂気版ですよ。
でーれーきょおてーよ。
(気が狂ったのではなく、某山陽地方の方言です。)


実はこの年になってカチンコチン脳の私ですら、寝る前にフラッシュバックのようにジョーカーの顔と音楽なんかがよみがえって、暫く気持ち悪くて寝付かれなかったくらいです。
なんかサブリミナルが仕込んであって洗脳されたのかと思った。
夜中に目が覚めて、「お父さんに殺される!」って(以下検閲)したらどうしてくれるんだ。


申し訳程度に、ヒューマンな映画ですよ。そりゃ。
性善説っぽいところとかも、とってつけたように出てくる。
でもね、ヒース・レジャーが死神に魂を売って得た狂気の演技、それを延々3時間近く見せられたら、普通脳みそ多少なりとも変形するよ。
やっぱりこういう映画は子供には見せたくないなぁ、私は。
ジョーカーが人々を悪に引きずり込むというか、お前がそうしてんじゃないかハリウッド、って言いたい。


早めに少し心温まる映画を見て、脳みそのスクリーンを上書き保存したいと思います。
今観たいのは「パリ、恋人たちの2日間」
もう上映は終わってるので、早くDVDになんないかなぁ〜。


そういえば最近アーロン・エッカートの映画ってよく見てるかも。
「幸せのレシピ(No Reservations)」「カンバセーションズ(Coversations with other women)」
この人、役によってすごく雰囲気が変わるね。
実を言うと、この3人が全く一致しませんでした。
この映画のアーロンなんて、てっきりビル・プルマンかと思ったよ。(似てません?)
すごく平凡な顔をしてるのに、こんだけキャラクターの印象を変えられるというのは、実はすごく演技のうまい人なのではないかと思いました。
要注目。