アラフォーを分析する

以前、全くの異業種から広告代理店に転職した友人がしみじみと漏らしていました。
「世の中、偶発的にみえることもすべて計算しつくされたマーケティングの元、戦略的に行われてるんだよ。」


そうなのです、何も考えないで
「こんなんできました、売ってみましょう、当たったらラッキー」
なんてビジネスは無いんです。
魚心あれば水心。
魚のいないところに釣り糸を垂らすような効率の悪いビジネスって、もう今はほとんど無いんですよね。


で。
何気に結構ウォチしてます、ドラマAround40〜注文の多い女たち〜


このドラマのメインターゲットとしている層はおそらく


バリキャリの未婚
   or
子供の手が離れた既婚三十路女性


だと思われます。


そして明らかにその層をターゲットとしたキャスティングが素晴らしい。
特に男性のメインが藤木直人筒井道隆ってとこが。
でも露骨すぎてマーケティングの結果というより、元のデータベースそのものを見てるような気になって少し興ざめしますが。


そんな完璧なリサーチの元に出来てるはずのこのドラマが、何故金曜日の夜10時放映なんでしょうか。
先にあげたターゲットの後者はまだしも前者。
彼女たちが金曜日の夜の早い時間に家でひとりテレビ前でビール片手にポテチつまんでるんでしょうか?
不思議です。


私の知ってる彼女たちは、その時間帯は大概外にいると思います。
花金(死語)の夜ですよ?

  • 翌日を気にせず、思う存分残業できる
  • 翌日を気にせず、思う存分飲める


どっちかじゃないかなぁ?
何にしても家にいる頻度って低そうな気がします。
なので逆にこの時間にぶつけてきたというのは、私の認識の方が間違ってるってことなのかも・・・と非常に気になる訳です。


あとこのドラマ、毎回色々テーマを決めて話を展開していきます。
テーマ的にも「私探しに興味がある」人たちをターゲットにしてることは明白。
なので舞台を「精神科」に(皮膚科にすればまた全く違った話になって面白そう)、恋のお相手になる男性は「臨床心理士」に(現実には女医が下方婚のターゲットにするならノンキャリ公務員とかの方がいいと思う。心理士と精神科医の折り合いって必ずしも良くない。)設定してると思われます。
主人公の聡子の元カレはPTSD。
恵太朗はアダルトチルドレンで結婚に対するネガティブなイメージがある。
後は聡子自身が虐待されて育ったので子供を持つ気になれないとかいう設定なら完璧だったのに・・・(それじゃドラマが成立しないか)。


しかしですね、盛り込むテーマがてんこ盛りすぎて話が拡散して全然面白くない。
一週見落とすと、全然違う展開になってるって、サスペンスならいいけど、こういう心理ドラマだとどうなの?って思います。


最終的にどういう結論になるのか、明らかな訳ですが、これからも生暖かく見守って・・・


・・・いたくないです。花金なのに。



あと、何で日本のドラマってよく主人公が走るんだろう?
もう余計なことが気になって全然集中できない。