本質は変えられない
ちょっと前、「モラトリアムな若者」が社会学的に問題になったことがあります。
2000年くらいでしょうか。
その頃モラトリアムだった彼らも長じてそろそろ中年ＩＮです。
でコレ。
恋愛ドクター（笑）の恋愛相談。
ちなみに私、このドクターのトークを聞いてると、
「キモイ・・・」
って思うんですけど、信者の皆さんは大丈夫なんでしょうか、その辺。
人の好みってわからないですね。
というより私のキャパが狭すぎるのか？
話を戻して、この相談者の「彼」、ちょっとドキっとしました。
ドクターは彼の特徴として
- 居心地のよい場所を重視
- 努力はしたくない
- 生き方を変えたくない
の３つをあげてます。
微妙に他人事とは思えない・・・。
特に３つめの特徴の中の
自分に心から自信がないため、守らなくては壊れてしまうその生き方や価値観を、必死で守っているようなイメージです。
なんて、あらよくご存知で・・・って感じ。
最近の若者は失敗を恐れる、人生を冒険しない、と言われますが、結婚ってホント、平凡な人生の中では最大級の冒険のひとつですよね。
失敗したらそれこそ身包みはがされかねないし、精神的ダメージも大きい。
でも多くの人が結構、大して悩みもせずそこに飛び込んでるのを見ると、別にそれほど「失敗を恐れて人生を冒険しない」とも思えないんですけどね。
だいたい、子供なんてそれこそ失敗しても絶対に放棄できない、最大のリスクでしょう？*1
ボラが高いだけに賭けてみる価値はありそうですが。
「行くんは頭いいから色々考えすぎちゃうのよ、みんながそんなに考えてたらこの世から人がいなくなっちゃうよ」
というのは、目下私が夢中の某国営放送ドラマ「２ndバージン」の中での深キョンのセリフですが、私は昔から”行くん”派だったので、彼のセリフに共感してしまいました。
・・・もっともあのドラマの中での彼の本音は「お前との子供を作るのは躊躇する」って感じだったように思いますが（笑）
ちなみに先の相談の冒頭でドクターが
そのような風潮も手伝い、極端にリスクを嫌う男性が増えているように感じます。
何も決めず、安全な場所に身を置き、問題が起これば逃げて向き合わない…。（中略）
同様に何も決めたがらない女性も少なくないのですが、出産のリミットに近づけば、その多くはモラトリアムでいられなくなり、一生懸命婚活を始めるのです。
とまとめていますが、元々何も決めたがらない女性が、ギリギリで婚活はじめても、そりゃすんなり上手くいく訳ないですよね。
まして相手もそういう傾向があるともなれば、前に進みみようもないでしょう。
婚活してる女性や男性という母集団って、社会の中でもかなり偏った層だということは肝に銘じた方が良いと思います。
・・・でもさ、お互い何も変えず、何も決めず、でもずっと同じ相手と付き合うっていうなら、ベストカップルじゃないかと思わなくもないけど。
結婚なんて制度に乗らなくたって、自立した男女の関係として美しいじゃないですか！
非常に「ひと昔前の先端」感がありますけどね（笑）
*1:人間に対して「失敗」なんてことはあり得ないと言われそうですが、でもやっぱり犯罪者になったり、自立できないような障害を持って生まれたりしたら、それは産んだ私の「失敗」だと、私なら絶対に思うでしょう。その子に対する罪の意識として。
