賢い不動産の探し方

  • あなたは賃貸派?購入派?

賃貸の良い点は「状況にあわせて住み替えが出来る」こと。
転職して勤務先が変わった、手狭になった、古くなった、飽きた(!)、気分転換したい(!)、そんなときは新しい物件に住み替えればいいだけです。
最初の敷金、礼金はちょっと出費ですけど、分譲に較べれば安いものです。
今の家を売却したり、場合によっては売却損が出たり、なんて手間やリスクもありません。
でも本当に賃貸でいいのかな?
当然、賃貸物件は分譲物件と比較して割高です。
同じ金額を払っても、分譲の方が設備や広さで有利な物件に住めますよね。
また賃貸の不安は、無職や高齢になったとき物件を借りるのが難しくなるのではないかということ。
それに保証人の問題もありますね。
借りたいときに保証人になってくれる人がいない・・・というケースは十分考えられます。

  • 中古?新築?

購入派のあなた。
新築がいいですか?中古がいいですか?
新築物件は確かにステキですよね、なんと言っても真新しい室内、真新しい設備。
でもその分、当然とても割高です。
真の実力以上にかさ上げされてます(笑)
あなたにその経済力があれば問題ないでしょう。
もし新築の購入を考えているのなら迷っている時間はもったいないです。
購入する時期が早ければ早いほど、返済は楽になります。
なんと言っても人間働ける時間は限られているのですから。
もっとも焦って買ったら、何年か後にバブルが弾けて価値が暴落、残ったのは莫大な借金・・・という可能性もありますけど。
それでもそれは生まれた時代が悪かったと諦めるしかないですね。誰にも将来の市場を正しく予想することなんてできないのですから。
もし「あまり資金が無いけど、良い物件に住みたい」というなら、中古がオススメ。
人のお古なんて・・・って思いますか?
でも例えば3年落ちくらいの新中古だったらどうでしょう?
新築より割安ですし、室内も設備も十分(もちろんリフォームしてもよし)で、思いがけないほどの良物件に出会える可能性も。
でもちょっと注意。
本当に「ものすごく良い物件」はそうそう他人も手放しません(笑)
かなり鵜の目鷹の目で探す必要アリでしょう。

  • どうやって探す?

大型新築物件ならフリーペーパー、チラシ、はては電話セールスなど、黙ってても向こうからやってきますのでここでは置いておきます。人気の物件だと抽選必須。
中古物件や賃貸はどうでしょうか?
真っ先に思いつくのはネットでしょうか。
ネットに載る物件はほとんど売れ残りの難あり物件といっても言い過ぎではないかも。
もしくは釣り。
大手の不動産が出しているものが多いですけど、そういうところは情報が集約化されているので、いいものは店頭であっという間に売れていきます。
「ネットで見たんですけど〜」「あ〜あの物件はもう出ちゃったんだよね。でもお客さん、他にもこんなに・・・」
よくある話です。
写真を見たらとてもステキだった、なのにすごく割安・・・なんて甘い話は気をつけて。
現場に行ってみたら真横にJRが走ってた、なんてザラです。


それ以前に、本当に良い物件はそもそもあの手の大手不動産のところじゃなくて、街の小さな不動産屋さんが握ってるって話も。
もしかすると少し状況は変わってきてるのかもしれませんが、数年前までは不動産探し(賃貸の場合)の王道は

  1. 住みたい街を決める
  2. 駅を降りたら片っ端から地元の不動産屋さんを回る
  3. 不動産屋さんと仲良くなって、良い物件が出たら連絡してもらう

という感じでした。
そうすると大家が道楽でやってるような大穴物件に当たったりする、というようなケースをよく見聞きしました。


中古分譲物件の場合、私の上司のアドバイスが一番役立つと思います。

  1. 自分が住みたいと思うマンションに目星をつける
  2. そこを扱っている不動産屋に空きが出たら連絡してもらえるように頼む
  3. あとは貯めて待つ(笑)

もちろん一つだけじゃダメですよ。何件かそうやって唾をつけておくのです。
気長さが必要ですね。

  • 最後に

大家や近所と良好な関係を築きましょう。
特に賃貸の場合、同じ建物に大家が住んでいるなんてケースもあったりします。
いい大家さんなら、留守宅の防犯にもなって非常に心強かったりしますが、面倒くさい大家だと、やれ騒音がうるさいだの、ゴミの出し方が悪いだの、監視されているようでウンザリなんてことも。
私が学生時代に住んでいた家の大家はとにかく話し好きなおばあちゃんで、毎月家賃を手渡ししなければいけなかったのですが、その際必ず1時間はおしゃべりに付き合わされる羽目に・・・あれは閉口しました。
また、ご近所付き合いも大切ですよね。
とはいえ周囲にまともな人が住んでいるか確認することは出来ないので、不動産探しもある意味博打です。


最後に何より重要なのは、あなたに十分な資金力があることです。
良いものは高い、皆が欲しがるものは高い。
でも誰しも完璧な理想どおりの物件に住めるほどの資金力はないでしょう。
その場合は自分の優先順位を考えて、何が妥協できて何が妥協できないのか、リストアップして冷静に考えましょう。
人によって重視する条件が違います。
どこかで大きく妥協すれば案外あっさり良い物件が見つかったりしますよ。
(私の経験で言えば、西に対する執着を捨てて東を見たらすごく割安物件がありました。この場合、地理的条件を妥協したことになりますね。)
そしていい物件を見つけたらあったら迷ってる時間はありません。
その場で印鑑をつくくらいの勇気と勢いが必要です!
でないとあっという間に他の人にとられてしまいますよ。


不動産はまだまだ情報の非合理性があると思います。
人に知られていない大穴物件、なんてのも稀少ではありますが、無くもない。
諦めずにコツコツ探していきましょう!