熱情の思い出

ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンペティション先日紹介した辻井伸行さんが優勝されたそうです!
おめでとうございます。素晴らしい!
彼はもうすでに国内では有名なピアニストだったんですね。
    

彼のファイナルの曲の一曲目は私の大好きなベートーベンの「熱情」。
くわしくはこちらを。
でも私は正直この演奏は好きじゃないですね〜。テンポも性急すぎる感じがするし。なんか若いねって感じ。(エラソー)


私が何故この曲を好きか(というかクラッシックの中で多分一番多く聴いてるのがこの曲)というと・・・昔話をさせてください。
それはまだ私が中学一年生のおこちゃまだった頃のこと、「恋」なんて感情もまだ知らなかった時分、私ったら上級生の女子学生にお熱をあげてたんですね。
憧れの先輩。ワタシ、先輩のことスキなのかも!みたいな・・・。
よくありがちな思春期のちょっと「オカシイ」子。
その先輩が、頭も良くて(学年で1番)、かわいくて彼氏もいて(ド田舎の中学校で彼氏がいるってのは超ステイタスだったのだ!)、しかもピアノの発表会でこのソナタを弾いたのです。
私はわざわざシャープのカセットデッキを会場に持ち込んでその演奏を録音して、毎晩先輩のことを想いながら(ゾワッ(笑))その録音を子守唄に寝てたものです。
でもこの曲を中三でほぼ間違いなく弾きこなしてたのは今考えても相当エライと思う。
賢いお嬢さんだったなぁ。
私が惚れただけのことはあるのです。(何故胸を張る?)


懐かしいなぁ・・・って20年以上前!?
ヒョエ〜・・・こんな環境汚染物質を20数年も生かしてくれた地球と神様に感謝しなきゃ!
その後の彼女の波乱万丈な人生を思うと、人って本当に色々あるなぁとしみじみしちゃいます。
先の辻井さんのお母様も、アナウンサーで、ご主人は医者で、そこまでは他人の誰もがうらやむ順風万帆な人生だったでしょう。
でも全盲の子供を持って、一度は絶望し、でもそこからわが子を世界的なピアニストにまで育て上げた。


時々・・・いや、いつも、人生って何でこんなに不公平なんだろうって思ってしまうけど、結局絶望してしまったらそこで終わり。
その先を進むか、立ち止まってそこで朽ち果てるかは、他の誰でもない自分の選択なのだと思います。
天から与えられるものは運命かもしれないけど、与えられたものをどう生かすかは結局その人次第ですよね。
最近毎日お天気悪いし沈みがちなので、頑張って前向きにまとめてみました!