アウェイ

昨夜、辻井伸行さんという人のクライバーン・コンペティションでの演奏を聴きました。
このコンペティションのことを知ったのは、「ドットコム・ラヴァーズ」の吉原真里さんのブログからで、わざわざそのリンク先を見に行った理由も、彼女の書いた「ハンサムな白人男性は他人に対して多少鈍感になりがちなので、室内楽奏が苦手」という非常に面白い考察を検証したかったという理由だけです。
ところがその「自分勝手なセックス」(これはこのコンペティションのもう一人のレポーターの男性の評価ですが)と評されたEduard Kunzの演奏に一発でメロメロに。
気づくと最後はポロポロと泣いてました。
やべー、骨の髄まで「ダメんず」体質!


彼の演奏を聴いて私が思い出したのは、昔、フィギュアスケートのフランス代表として活躍してたフィリップ・キャンデローロ
日本で(も)大人気でしたね。
ハイ、私も大好きでした・・・。
ナルシスティックで、テクの正確さとかは二の次、とにかく雰囲気重視!という姿勢。
Kunzがフランス人じゃないのが不思議で仕方ない。
何か感ずるところがある人は是非聴いてみてください(笑)


話を戻すと、そういう訳で瞬間クラッシックブームがきた私は、このコンペのストリームを毎日聴いてる訳です。
辻井伸行さんは盲です。
私はハンディキャップがある人の能力について過剰に反応するような性質ではないのですが、(というか積極的に興味が無い性格の悪い人間なのですが)、辻井の演奏には鳥肌が立ちました。
最初私は画面を見ておらず、彼のハンディキャップを知らずに演奏を聴いて、その技巧に感心。
日頃からあまりクラッシックには興味が無く、ただピアノ曲だけはベートーベンやシューベルトソナタを好む、くらいの非常に無教養な人間なので、私が馴染みがないだけでこのくらいの演奏技術はプロなら皆持ってるのかもしれないですね。
でも彼の演奏には、何か耳を引き付けずにはおられない魅力があるように思います。
まだ若いし、この先色んな経験をしてどんどん深みを増していくんでしょうね。
素晴らしい。


色々面倒くさいつくりになってるサイトですが、よかったら聞いてみて欲しいです。