完全なる独り言

世界は私という意識においてのみにしか存在しないのだなと思う。
私にとっては私のみがリアルで、他の全ては幻でしかない。
幻が私を捕らえ、苦しめ、あまつさえ、私の世界さえ消し去る脅威となる。
なんて馬鹿馬鹿しいのだろう。
幻は幻でしかなく、私の世界を脅かすものではないのだ、本当は。
逆に人は何を守って生きていけば良いかといえば、ただもう他人の世界を消さないことだけだ。
道徳的なことはとりあえず置いておいて。
もっと具体的に言えば、本当は、人の目なんて気にしなくて良いし、人に迷惑をかけたって構わないし、貧乏だろうが気狂いだろうが醜かろうが、要は自分自身の世界で遊ぶ分には何の問題もないのだ。
私はそれを「感じる」。それが世界だ。
人に迷惑をかけてはいけないのは、皆が人に迷惑をかけたら、皆の世界が不快になるからだ。
費用対効果の問題でしかない。ほんの少しの他人(という幻)への気遣いが、自分の世界を穏やかにするならそれを選択するほうが賢い。
ただそれだけのこと。
けれど決して許されないのは、他の幻たちの世界を消してはいけないということ。
なぜなら、それを許せば、すなわち自分の世界が消滅するから。


自分を受け入れるとか、自分に正直に生きるとか、結局はこういうことなんだなぁと少し理解できたような気がするので忘れないように書いてみた。