カフェでオシャベリ

フランス人というと「オシャベリ」というイメージがありました。
カフェで議論、ビストロで議論、立ち話で議論、みたいな。
でも案外そうでもない、というよりも、オシャベリが邪魔にならない感じですね。


・・・イタリア人に比べると。


もうイタリア人のオシャベリっていうのは文字通り「ペチャクチャ」。
男も女も1秒の空白も許さないってくらいの勢いで言葉で時間を埋めていきます。
レジの前で客が待っててもお構いなし。
「コレください」って口を挿むのも大変。


それに比べるとフランス人は、フランス語の発音の響きもあると思いますが、全然大人しいですね。
声が小さいというのもあると思います。
もちろん朝からカフェでオシャベリ、っていう風景は沢山見かけましたけど。
日曜日の朝からエスプレッソをはさんで何やら語り合ってる人たちを見てると、内容がわからないから、余計にステキに見えます(笑)


でも似たようなことは日本人でも結構やってますよね。
日曜日の朝のベローチェとかさ、近くのカルチャーセンターのクラスメイトのおじちゃんおばちゃんが、そりゃもうかしがましくお喋りしてますよ。


・・・言葉が判らないって、幸せです(笑)


イタリア人との比較でいうと、オシャレ度も、実は男性のファッションに関して言うと、フランス人の方が地味です。
きっとパリジャンの感覚から言わせると、イタリア人のオシャレは「やりすぎ」なんでしょうね。
そこら辺のサラリーマンでも、少々腹が出ててもお構いなく、ノータックのパンツをピシっと履きこなし、派手な色のシャツと完璧な色合わせのネクタイで
「オレを見てくれよ」
と言わんばかりに闊歩してるのがイタリア男。


パリジャンは、意外と目につくのが、細面のインテリ眼鏡君。
ちょっと神経質そうな顔立ちで、ヒョロっとした体型で、日本人的感覚でいうハンサムですけど、たぶんフランスでは「セックスアピールに欠ける」とされるタイプかと思われます。
そう、日本でいうところの「眼鏡男子」そのもの。
フランスにも眼鏡萌え文化はあるんでしょうか・・・?


あ、地味という意味では女性ファッションも同様ですね。
でもオシャレという視点から言えば、女性はちゃんと今年の流行とか、コーディネートとか考えてる感じがします、イタリア人よりも。
あと言いつくされてることですが、ブランドのバッグを持ってる人もほとんど見かけません。
「ただし」プランタンの店内を歩いている人は、ほぼ100%、多少のレベル差はありますが、何らかの有名ブランドの製品を身につけてました。
なにか「棲み分け」がある感じでしたね。
それともプランタンで買い物する人は観光客がもっぱらなのでしょうか。



写真はポンピドュセンターの展示作品。
これ何で出来てると思います?
実はワインの王冠とその周りのホイルなんです。
気が遠くなりそうな作業量!