Trun Trun Turn

私が金融業界で働くようになったのは全くの偶然からだったのだけど(たまたま紹介された派遣先が銀行だった)、それが2002年年初だった。
谷底へまっしぐらに落ちてる最中。
当時、社会で起こってることに全く一切興味が無かった私は、景気がどうとか、株価がどうとか、全然知らなかった。
しかもそれまで働いてた業界が超右肩上がりの新しいビジネスで、(そしてそのあと急激に右肩下がりになるのだが)、世間の不況をあまり実感する機会も無かった。
私が金融で働き始めた2002年から2003年、2004年にかけて起こった事はまさに「激動」で、私自身の働いていた環境もトルネードに巻き込まれてぐちゃぐちゃだった。
それでも私は周りで何が起こってるのかなんてことに、全く一切興味が無かった。
というよりも、自分のことで精一杯でそれどころじゃなかった。
(まさに神経症視野狭窄。)
今思えばあれはとても貴重な体験だったのに惜しいことをしたな。


けど人類は何度もその経験をしている。
日本だって何度も何度も不況と好況を繰り返してここまできたし、その度に必ず立ち直ってきた。
お金は血液なんだから。
輸血をしたり、止血をしたりしてれば、そのうち必ずいつかは傷口はふさがり、元の健康な体に戻る。
ただ、重症だとなかなか入院が長引いたりして大変ってことだけで。
入院中に鬱になって死んだりしないように、むしろ気持ちを強く持って、自己免疫力を高めることが一番大切なんだと思うよ。