おふたりさまの老後

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昨日、珍しく、いやほんとーに珍しく、早い時間帯に帰宅したんです。
さっさと夕飯食べてプールいくぞって思いながら。
そしたらうちの玄関の先になんかが倒れてる。
目が悪いので
「なんか人っぽいなぁ」
と思いながら、
「ぶっちゃげ人だったらやだなぁ」
と思いながら近づきます。


人でした。


全然面識ない近所のおばあちゃん。
玄関口で横になってます。


「転んだの?起きられないの?」


どうやらそのようです。


仕方ないので抱えて抱き起そうとしました。
しかし・・・お、重い。
ひえー、どうしよう・・・。


そこに別の近所のおばさんが通りかかりました。


「ダメ、起しちゃ。もしかしたら血圧に問題あるのかもしれないから、救急車呼んだほうがいいわ。」


えっと、こういうときって110だっけ?119だっけ?
生まれて初めて119番しました。
(いや、二度目かな。でも本当に来てもらうのは初めて。)


さてそっからが大騒ぎ。



「引っ張ってくれたら起きられるから起して。」
と懇願するおばあちゃんに
「だめよ、何かあったら大変だから。救急車くるまで待って。」
となだめるおばちゃん。


そこにご主人が中からよろよろと這い出してきました。
そう、おばあちゃんはご主人と二人暮らしのようなんです。
ところがおじいちゃんは脚が悪くて、他人を抱え起こすなんて出来ない模様。


どうやらおばあちゃんはおじいちゃんがデイケアに行ってるすきにお酒をきこしめしたようで、そんで玄関口でぶっ倒れて起き上がれないみたい。
なら大丈夫かな。


しかし救急車がくるまでの10分の長いこと長いこと。
倍くらいに体感しました。


結局おばあちゃんはどこも悪くないみたいで、病院に行くこともなかったみたい。
でもテンパってる私には、救急隊員さんの「(通報してくれて)ありがとうございました」という一言がありがたくて涙が出そうだった。


私は、この年になっても、両親や祖父母の介護をしたことがないし、自分の子供もいないし、こういう生命の危機っぽい状況にあんまり接したことが無いのです。
だから全然勝手がわからないし、動揺してしまいました。
いかに自分が日々、ふわふわとした夢の中に生きてるかということを実感してしまいますね。



今回のことで二つのことを強く実感しました。


「おひとりさまの老後は厳しい」


「でもおふたりさまの老後も厳しい」


最近真剣に「結婚すべきか、一生独身か」って考えます。
結婚すべきか、というのは、現在特定のパートナーがいない私にとっては、イコール、婚活とかして「妥協して」「自由を手放して」「老後のために」オトナになる、ということです。


あ、いや、そういうイメージです。


一方、一生独身というのは「自由だけど」「孤独で」「不安定で」


「転んだまま餓死するかもしれない。」


やっぱ結婚しなきゃいけないのかも。


でも。


現実、今日のご近所さんは二人暮らしなんです。
二人暮らしでも、結局は「老々介護」で、しかも確率的にいって私が介護して、相手のおしめを替えて、自分のおしめはケアの人に頼むことになる可能性大。


子供を産めば違うのか?


でも産んで莫大な(回収できない)投資をして育てた子供は遠い空の下にふわふわと生活してて、年に2回顔見せればいい方だったりして。(わたし)



人間は一人で生まれてきて一人で死ぬといいますが。
生まれるときもたくさんの人に世話になるし、死ぬ時もなかなかひとりでひっそりとは死ねないですね。


老後の現実に圧倒されて、何にもしてないのに疲れきって、今日も結局プールには行けませんでした。



今朝の体重、ここんとこのMAX・・・。
ダイエットに励みます。
せめてデイケアの人が腰を悪くしないように・・・。