I just can't stop loving you

失恋が痛くて、今日は一日中ベッドの中。
どんよりとした空、思い切り悪くぽつんぽつんと落ちる雨雫が私の心模様を代弁している。
来ないメールを待つ時間が耐えがたくて、お昼寝して逃避。
ヘンな夢を沢山見る。昨夜から私にはどこまでが現実でどこからが夢なのかよくわからない。
すっかり日も暮れて目を覚ますと、携帯のディスプレイにメール着信の通知。
理想が服着て歩いてる彼からの、待ちつづけた返信メール。
メールを開くのがもったいなくて、ヘッダー画面のまま暫し固まる。
ドキドキする。深呼吸してプッシュ。
思ったよりも沢山の言葉。 何度も何度も読み返す。
もっともっと素っ気無い返事だと思ってた。
でも色っぽくないという意味では全然素っ気無くて。
やっぱり結果はひっくり返らないか。
土壇場の逆転ゴールは私のラブゲームでは起こらないらしい。
それでも嬉しくて嬉しくて、思わず携帯を抱きしめてディスプレイにチュウしてしまう。
いきなり元気になって、すっかり本降りになった中、ジムのプールへ。
思わず知らず顔がにやける。
潜ったり浮かんだりして頭と身体を冷やす。
幸せ。こんなに幸せな気持ちは久しぶり。
シャワーを浴びてパウダールームの鏡に写る私の顔には、相変わらず消せない微笑。
それは恋をした罰。
彼が私なんかと釣り合わないことは千も承知。
分不相応な望みなんて抱いていない。
ただの知り合いでいいの。
彼がこの地球上に居てくれて、私と言葉を交わしてくれるだけで。
今まで、私がこの世でその存在を奇跡だと感じた男は皆、同じ空の下に暮らしているはずなのに、もう二度と生きて会えることはない関係になってしまった。
街でばったり出会えないかと期待しても、この十年間に一度も、ホントにたった一度もそんなサプライズはなく。
そうかと思えば、大好きな某アーティストには一度ならず二度も偶然にすれ違ったりする。
そう、だから彼と言葉を交わせるだけで十分にラッキー。


そんなことを考えながら大好きなモスバーガーで新作の「ナン・タコス」にかぶりつく。
マイウー。
前回のチャパタサンドも大好きで多分10回以上食べちゃったけど、これも相当リピートしそうな予感。
フレデリック・ベグベデ「\999」、ようやく読了。
時間がかかったのは面白くなかったからじゃなくて、言葉がコピーのつぎはぎみたいで流れに乗りにくいから、ちょっと読み難いからかな。
タイトルはClimie Fisherのヒットナンバーより。