on video:リトル・ダンサー

イギリスの炭鉱町モノは一時期、大ブームになったけど、私はケン・ローチ作品以外はあまり良いと思えなかった。
でもこの作品はとても良く出来ている。
泣かせのツボもしっかり押さえてて(ちょっとてんこ盛りお腹いっぱい感もあるけど)、最初から最後まで涙涙涙。
いかにも「本当にあった話」っぽいところも手固い。
主人公の男の子はそこいらじゅうで絶賛なので(さもありなん)、他の方におまかせするとして。
まずお父さん。「マイ・ネーム・イズ・ジョー」で一躍人気のゲアリー・ルイス。私もこの映画でファンになったクチ。
何しろ顔がいい。なんてセクシーなんだろう、これこそ大人の男の色気・・・と思ってたのだけど、この作品観て、
ちょっとカッコ良すぎるなぁと。そのかっこよさがちょっと鼻につくようになったな、と気になった。長塚京三辺りのポジションというか。
もう少し肩の力抜いて、自意識を捨てて欲しいね。
次、お兄ちゃん。まだまだ無名のイミー・ドラヴェン。このお兄ちゃんがまたいい顔してるの。ブルートーンズのアダムの若い頃にちょこっとだけ似た雰囲気で。(ファンだった。)
あと、やっぱりサントラ。ジャムにクラッシュ。やっぱ音楽はそれが生まれた場所にこそぴったりとくる。
それから、川を渡すゴンドラからの景色が、ロンドンとは違う、小さなごく普通のイギリスの田舎町の風景としてとても良かった。いつかこういうイギリスの何でもない街を列車で通り抜けてみたいなぁ。