自転車天国

皆さんお忘れかもしれませんが、このサイトのメインテーマの一つは自転車。
秋になって文字通り雨後のたけのこのごとく、街には自転車乗りが溢れていますが、オランダ、ベルギーと言えば自転車。
早速、彼らの文字通り足となっている自転車生活を見てみましょう。


ご存知のとおり、ここベネルクスにおいて電車と自転車はフェリーと車の関係のようなもの。
電車には自転車用車両があって、十分な積み込みスペースがありますし、こんな風にホームで組み立てて引っ張っていくのも何ら問題ないようです。


とにかく街中に自転車が溢れかえってます。放置自転車が過度に問題視される東京ですが、正直どっこいどっこいのいい勝負。


ウィンドに光が反射してロクな写真じゃないですけど、アントワープ自転車屋さん。
なんとこのくず鉄のような自転車、平均350ユーロほど!高!


従って自転車の盗難はかなり多いようで、皆、東京だと自転車便のお兄ちゃんが肩から背負って走ってるようなごっついバイク用の鎖をガッチャンガッチャン言わせながらポールなんかに括りつけて駐輪してます。
必然的に橋の欄干は格好の駐輪スペースに。

それがもはやアムスの名物となり、一種のアートとして街を彩っているのです。



この辺りの自転車は写真のような、前にも後ろにもごついキャリアがついたタイプが主流で、ママチャリの比ではない重そうな代物。
しかもこれ、レバーブレーキが無いものが多いようで、ぼんやり自転車レーンなんて横切ってたら本気で轢かれます。
現に私も交差点で車と接触したり、自転車ごと横転してパンツ丸見えのお姉ちゃんなど、なかなかデンジャラスな自転車ライフを目撃させて頂きました。
この街に日本の軽快車を輸出したら劇売れするんじゃないか?
日本で今大流行してるような何十万もするスポーツ車なんて、はっきり言って一台も見ませんでした。
(もちろんロードに乗ってる人もいましたけど、かなり年季の入った代物ばかり。)
これは珍しくカラフルなクルーザータイプのバイクチームの皆さんの車。
自転車ツアーか何かみたいでした。



で、最後にこの写真。

劇的なシャッターチャンスをモノに出来なくて、未だに地団駄踏んでます。
あと1秒早く電源が入ってたらなぁ・・・。