ナンシー関急死。
会社でそのニュースを聞いたときに、興奮して周りのギャルどもに教えてやったのに、誰も動揺してくれなかったので(「知らない」とかいう奴までいるし)、非常にフラストレーションが溜まった。
「あぁ、早く家に帰って、ネット上でこのショックを分かち合いてぇー」と切実に願った。
ある意味ヤヴァイ人間になりつつある。


しかし仕事が終わる頃には「明日が保証されてるなんて幻想だ。欲しいものは欲しいときに手に入れなければ。今日の100円は明日の100円より価値がある。」というよくわからないエクスキューズに取り憑かれ、渋谷にお買物に出かけてしまった。
大量に散財。しかし何かすっきりしない。
そこで、本屋に行き、トルシエの通訳、フローラン・ダバディ氏(といってもまだ若干27歳。ちなみにトルシエは46歳。)の「「タンポポの国」の中の私」を探すも見つからず。
ここのバイヤー、わかってねーと思いながら、代わりに全仏超ベストセラーというフレデリック・ベグベデの「\999」を購入。過剰な物欲に水を差すべく。
ちなみにこの角川のBOOKS PLUSシリーズはオシャレな装丁で売れ線狙いの割に、内容のオモロイ作品がほとんど無いので購入することはほんと稀。
スティーブン・チョボウスキーの「ウォールフラワー」だけは別格扱い。ボロボロ泣けるよ。高校生とか読むといいね。


途中コーヒーを飲みに立ち寄ったカフェで、隣りは何をする人ぞ。
隣りはカウンセリングだか自助セラピーだかをする男たちぞ。
相談者の悩みはずばり、ひきこもり。
目下、友達を作る努力をしているところらしいのだが、
「友達を作るためにテニスサークルに入ろうと思っている」
「そのためにまずはスクールでテニスを習おうと思っている」
「ところがテニスサークルに入れるほど上達するには3ヶ月もかかるらしい」
「それにテニスサークルで友達になっても、つまらないことを言って引かれたら関係がおしまいになってしまうだろう」
「更にテニスサークルできれいな人と知り合いになっても、その先につなげられない」
「故にテニスを始めるにはまだ時期尚早ではないか」
という逡巡を切々と語っておりました。
・・・なんかもう全てにおいて間違っている。
しかも、そんなにスラスラと自分の思いの丈を語れるんだから、もう十分君はリハビリできてるよ。
だいたい別にいいじゃん、友達なんかいなくっても。彼女なんかできなくっても。人生がややこしくなるだけなんだから。
所詮、人間は一人で産まれて一人で死んでいくんだよ。


ご冥福をお祈りします。