BOOKS:ニューヨークの24時間/千葉敦子

私がファンのあるサイトの管理人さんが好きな本にあげていたので読みました。
千葉敦子流時間管理術の本なのですが、それはそれはするどいナタでナマケモノどもをバッタバッタと切り捨てていきます。
生まれ変わったら是非コアラになりたいと思っている私などには、なんと相容れない世界の方でしょうか。
なにしろいきなり序章から「人間は「忙しい人」と「ひまな人」に分けられる」と始まり、「こういう人(注:=ひまな人)たちのエネルギーのレヴェルは非常に低いので、いくら周りでがんがんいっても、何の効き目もありません。(中略)この人種は、時間をもて余していて、別に用事もないのに電話をかけて「忙しい人」に迷惑をかけても、ちっとも迷惑であることがわからないのです。」と攻撃、「どうやら人間のエネルギーのレヴェルというのは、幼児のときに決まってしまって、それが個々人の性格を決定し、ライフスタイルを形づくっているようですね。だから「忙しい人」が「ひまな人」になることはないし、「ひまな
人」が「忙しい人」に変わることもないのでしょう。」と見事に切り捨てます。
そして最後に「この本は「忙しい人」と「忙しがっている人」のための本です。」とトドメを刺します。私、死亡。
まぁそういうわけでひまな人はこれ以上この本を読まなくともよいという時間の節約ができるという素晴らしい本。
それに概ね、言ってることは正しいですし。
他にも「自分をよく知る」という章では「癌にかかって、いつまで生きられるか分からないというのに、何をしたいのか自分でわからない、というのは、本当に私の理解を超えます。何を考えてこれまで生きてこられたのでしょう。」と他人の人生全否定とか、結構言いたい放題。
個人的に一番興味深かったのが、アメリカのオンライン・データベースの話。
これが書かれたのは86年なのですが、当時からアメリカには膨大なオンライン・データベースがあって、一般家庭のパソコンからもアクセスできたようです。
その検索の仕方も載っていて、昔からよくハリウッドのサスペンスものの映画とかで、パソコンに人の名前なんかを入力してデータを入手したりしてるのを見て「これって本当にできることなのかなぁ?」と思ってたのですが、これを見てようやく納得。