思い出し怒り

体調を崩してから、とっても規則正しい生活を送っているがために、一番犠牲になっているのはネットサーフィン(死語)。
もう読んでない他人の日記やら記事やらネットニュースやらが溜まりまくってて、全然最新トピックスについていけない。

そんな私にはyucoさんや殺助さんが色々あげてくれるネタがとっても重宝してます。
で、yucoさんが今日の日記で書いている流奈くんの話


小難しい話は得意な人たちにおまかせするとして、私、ちょっとこれと似たような経験があるんですよね。
それは小学1年生の時の図工の時間。
私の描きかけの絵を見た先生が、やおら私の手を掴むと
「あらいいわねー、でもここには何かないのかな?うんうん、椅子があるのね、じゃあ椅子を書きましょうね。え?茶色なの?でもほら、カラフルな方がいいわよねぇ、ほらこんな感じに・・・わぁー上手ねぇ」
と、どんどん勝手に仕上げていっちゃって。
唖然とする私。
そうやって出来上がった絵は、もちろん県のコンクールで立派な賞を受賞しまして。
校長室に呼ばれたり全校生徒の前で表彰されたりして、皆にすごいねー、絵が上手なのねーって言われても、7歳の少女は心の中でずっと
「でもあれは私の絵じゃないもん。私の絵は先生に直されちゃうくらい本当は下手クソなんだよ。」
って思ってる訳ですよ。
その後も、親が手を加えた絵が入賞とかいうのが何度かあって、私は絵を描くのにすっかり萎縮してしまいました。


精神分析の真似事をすれば、「今は上手く騙せてるけど、これはニセの私で、いつか絶対化けの皮がはがれる」と他人に距離を置きたがるのも、「私はつまらない人間だ」という自尊心の低さも、「自分が何を欲しているのかわからない」という主体性の無さも、全て子供時代のこうした経験が原因の一部になっているような気がします。


人間って、あるがままの自分で認められたいんだよね。
そのままの自分でも愛されるんだってことを学ぶときですよ、子供時代は。
賞なんかもらわなくていいから、のびのびと描いた絵を大人に「上手だね」って言ってもらえればそれで充分なの。


てゆうか、そもそも子供はのびのびとした創造性豊かな作品を生み出すのが正しいとすること自体がどうなのよ?
私には青い空は青にしか見えないよ。
子供の目を通したら青いお空もピンク色に見えるんですって、それ色覚異常だよ。
子供は素直だとか無垢だとかいう神話はもうやめよ。
素直でも無垢でもない子供は、ものすごく傷つくんだから。
どうやったら素直に見えるんだろうって、素直を演じ始めるくらい素直じゃない子供だっているんだからさ。