プレカレ日記

やっぱり万馬券を当てるのは不可能そうです。
そして今日は彼が私の前の席に座っていたので、さっぱり仕事が手につきませんでした。
端末の画面を見ていると、チラチラと視界の端に彼の顔が見えるので、
「やだ、彼ったら私のこと見てる? アァン、確認したいのけどできないよぅ。 ここで顔をあげてバチっと視線が合ったりしたらどうしたらいいの? やっぱり3秒視線をあわせてからニコっと微笑むべき? やだ、そんなファムファタルっぽいことなんかできない!」
と、モニタの陰から挙動不審なくらい何度も彼を盗み見てしまいました。
冷静になって考えると、見つめていたのは彼じゃなくて私の方です。それを証拠に、一度も視線なんぞ合やしませんでした。
ごめんなさい、きっと彼は一日中粘着質の視線を感じて、それこそ仕事に集中できなかったと思います。