サンクコスト



恋愛におけるサンクコストというものを考えている。

30代も前半までなら、違うと思ったらさっさと次!、一番ぴったりくる相手がそのうち現れるのを待ってればいいだろう。

だが30代後半から40代の女性にとって、一度付き合った男と別れて次の男を探すというのは、あまりにもリスクが大きすぎるような気がする。
付き合った男にかけた「時間」の価値が大きすぎて、8割方間違っていると思われる選択でも、それを手放すという決断まではなかなか思い切れないのだ。

特に、相手がDVとか借金王とか、自分の生命を脅かすような決定的な要因が無い限り、少し「価値観が何となく違う気がする」とか「リストラされてプー(でも労働意欲はある)」とか「家族の介護が必要になった」くらいの、結婚するにはためらわれるが、かといって手放すほどでもない、という微妙な関係を清算するほどの強い動機づけにならないのだろう。

こうして間違った男に対して、貴重な時間がますます無駄に投入されていき、にっちもさっちもいかなくなる。

ということが、今この瞬間にも日本のそこここでありそうな気がするのだが、どうだろう。
とりあえず自分が相談された時には「とりあえずそいつと付き合ってて、新しいのも探してみたら?」と答えるようにしているが、そんな器用なことが出来るなら、アラフォーまで独身だったりしないんだよな、同胞!