理想の彼氏 The Rebound

(※完全ネタバレです)


キャサリン・ゼタ・ジョーンズは私の大好きな女優。
今回は2人の子持ちバツイチ役。
この映画、ハリウッドで作られたということが信じられないくらい、非常に日本的な内容。


結構な学歴(スタンフォード出身)がありながら、大学院を出て一度も就職せずに結婚、そのまま郊外で専業主婦してた女がある日突然旦那の浮気を発見してしまい、シングルに。


早速友達がセッティングしたブラインドデートに現われるのは、いきなり道端の公衆トイレで脱糞するような超キモ男。
あれこれ合コンに参加するもどうも乗れない。


一方、彼女が恋に落ちる相手の25歳男子は大学卒業しても目的を持てずカフェでバイトしながら両親と共に暮らすザ・草食男子。


彼はフランスから来たグリーンカード狙いの元妻(でも彼女が国外退去になるのが可愛そうで離婚できない)が忘れられなくて、女性不信気味。


そんな二人が出会って、最初は彼女の子供達が彼になついて、彼も子供達といることが何よりも楽しくて、当然ながら彼女のことも好きになってしまい、彼女も子供達を大切にしてくれる彼に癒され、二人の間にも恋愛感情が生まれ・・・。


ね?どこぞの国営放送でもやりそうな映画でしょ。
もっともどこぞのNHKは、更に斜め先行ってて、45歳が27歳に「疲れてない?大きな声だしてたから」と言われるピンクドラマを作ってますが。


こちらはまるで低予算のインディー映画のような、すご〜く地味な映画に仕上がってます。


ネタバレすると、結局二人は、というよりも彼女が「年の差」を乗り越えられず、彼はその後会社に就職するも、やがて自分探しの世界放浪に出てしまう。
一方彼女は持ち前の美貌と能力で頭角を現し、ついにはキャスターデビュー。45歳にして人生を取り戻す。


5年後、再開した中華料理屋のテーブルの下で、二人がそっと手を握り合うシーンに
「そんなに好きなら別れなきゃ良かったのに・・・」
と思いつつ思わず目頭が熱くなるGrrrly。
でもきっと、その時間は二人ともに必要だったんだよね。


もう日本がアメリカに追いついたのか、アメリカが日本に追いついたのかわからないくらい、恋愛模様もグローバリゼーションが進んでますねぇ。


久しぶりに映画の感想を書いて見ました。
やっぱり美人を見ると癒されるわ〜(笑)