大年頃(おとしごろ)のオンナたち

とかくオンナというのはいつまでたっても生き方に悩んだり右往左往したがるもの。
先日からNHKでは「ミドルエイジクライシス」と題して、私達の年代の女性のさまざまな悩みや葛藤を取り上げている。


先日は「婚活にいそしむ女性たち」を取り上げてたようだが、残念ながら私は未見。
結婚予備校」や「婚活疲労外来」をとりあげてたようだ。


・・・既にどっちも知ってた私って何?


今気付いたけど、私の今の状況ってダイエット(情報)マニアだった頃とそっくりだ。
あれやこれや情報は博士号とれそうなくらい知ってるけど、全然成果が出ないという意味で。
あの頃はホント痩せなかったなぁ(遠い目)。


痩せられなかったのは方法論に問題があったんじゃなくて、モチベーションに問題があったからだ。
心理的に分析すれば色々書けるけど、まぁ結局のところ、一言でまとめれば、私は痩せることより食べることの「快楽」を選択している、ということになるだろう。


結婚も同じなんじゃないかな。
結局のところ、私は結婚によって得られる「安心感」や「安定」よりも、不安定な「自由」を選んでいるということだ。


人生、何かを手に入れようと思えば何かを諦めなきゃいけない。
アレもコレもは駄目なのだ。


・・・と言うと、「自由でいられる結婚もあるよ!」と言う(恵まれた)人もいるだろう。
そらそうだ。
自分らしくいられて、かつ相手にも魅かれて、相手の幸せを望んであげられる、基本的には皆恋愛して結婚するのだから、少なくとも結婚する時点では、そういう相手にめぐり合えたからこそ、結婚したいと思うのだろう。
でも、そんな男に「婚活」で出会えるのか?
そもそも相手(消費者)の需要に自分(商品)マッチしてないだろうに。


ところで、何故この特集のことを取り上げる気になったかというと、(敢えてリンクは貼らないが)とあるMBAホルダーの女性のブログの「子育てマンセー」記事にちょっとモヤモヤしたからだ。
いや、もっと直截に言えば「嫉妬した」からだ。


私が見た、くだんのNHKの特集は「“親”を学ぶ 」という回で、母子の行き違いを描いていた。


最初に取り上げられていたのが、国際的なビジネスで部長職をつとめる40代の女性で、結婚のことで母との間で葛藤した、という内容であった。
母親の期待に答えて一生懸命仕事を頑張ったのに、今度は結婚しろといわれて、そんなにアレもコレもと母の期待には答えられない!という心の叫び。


彼女が結婚を「しなかった」のか、結婚よりも仕事を頑張っちゃった結果、結婚が「出来なかった」(過去形にする必要はないけど)のかはわからない。


ただいずれにしても言えることは、彼女達の多くはなかなか「(色んな意味で)見合った」パートナーに出会えず、結果、出産の機会を逃している。
(結婚はそれこそ死ぬ間際まで出来るが。)


でも一方で世の中には、MBAホルダーで、生涯を共にしたいと思える相手に出会えて、高収入で、かつ子供までいる・・・と、何もかも手に入れてるスーパーウーマンもいる。
沢山とは言わないが、いる、アレもコレも頑張れる女性が。


子育てに関しては、私はそろそろ生物学的限界に近づいているので、99%くらいはその経験をすることは無いんだろうなぁと覚悟している。
(40代でも産めるという人もいるし、実際に初産40歳っていうのも最近は珍しいことでもないけど、やっぱり高リスクであることに変わりはない。)


それ以前に、結婚だって本音を言えば、9割以上期待してない。
だいたい30代後半女性の未婚率と40代前半女性の未婚率がほとんど変わらないことからも推察されるように、30代後半まで独身だった女性の生涯独身確率は非常に高いはずだ。
http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2010/kouhou/useful/u38.htm
だから結婚したい人は30代前半(それも前半分の32歳くらいまで)が締め切りだと思って、がむしゃらに頑張って解決しておきなさい、先輩を他山の石として。


ちなみに男性も30代後半と40代前半では8%しか変化しない。
http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2010/kouhou/useful/u14.htm
「今更アラフォーのババアなんかと結婚するやついるかよ(藁)」とか言ってるネット寄生虫の男子どももこの数字とちゃんと直視した方が良いと思うよ。
もっとも30%のうちの8%なので、残り物の2/3が売れてる、とポジティブにも考えられるが。
しかしそれを言うなら女性は18%が12%に低下するので、同じ割合で売れてるのだ。
(全体の2割のうちの2/3なんだから、「売れ残り度」はより高いにも関わらずだぞ、って言ってやりたい。)


ちなみにコレは未婚率なので、独身率とはちょっと違う。


<離別、死別も合わせた独身率>
男性 30代前半 49% 30代後半 34% 40代前半 27%
女性 30代前半 37% 30代後半 26% 40代前半 21%
(出所:平成17年国勢調査 計算はGirrrly総研による)


この国勢調査は2005年のものなので、今回の調査が楽しみだ。
間違いなくこれより数字は悪化してるはずだ。
それとも「婚活」の成果が現われているのだろうか?



東京都34歳男子の駆け込みっぷりが意味不明。