更年期と私と脇上がる汗

先日美容院に行ったところ、私の髪を触るか触らないかのうちに


「なんか・・・増えましたよね、白髪」


ショーック!


いえ、自覚しておりましたが、一発で見抜かれるほどに増えてましたか。


先だって誕生日を超え、無事に3○歳(今更隠す間でもないのですが・・・)を迎えた私は常日頃から「早く死んだ方が負け」だと固く信じている。
従って年を取ることはそれだけで勝ちだ。


とはいえ、生きながらえることとが素晴らしいのであって、「老化」していくことを肯定するのはなかなか論理的にも感覚的にも難しい。


何故か30を過ぎてからは毎年誕生日を境にガクっと体質が変わる(弱化する)というジンクスめいた経験則があるのだが、今年は頭髪辺りに目立った変化。


父が白髪体質で、父と同じ体質の私は若いうちから白髪になるのは覚悟していたのだが、アラサーとアラフォーの境目辺りから加速度的に白い勢力の分布が増している。


こればかりは努力をもってしてもいかんともし難く、今のところ染めるしか方法は思いつかない。
ちょっと前までは敵のように抜いてみていたが、最近は抜くと禿げる勢いなので、やめた。
白髪以上に薄毛は恐怖だ。
薄毛でも前向きに笑顔で生きている思春期の女の子の心の強さを本当に尊敬してしまう。
私は自分がその状況に置かれたときに、この年になってさえ、平常心を維持する自信がない、いや、ホントに。


まぁそんなこんなで、十年来担当してもらってる美容師さん(同い年)と「年をとったらオンナは大変」という話で盛り上がる。


何しろ二人とも気楽な独身なので、気持ちの若さというか、成長の無さというか、においてはお互いイイ勝負である。
気持ちの上ではまだまだ・・・と思ってても、身体のあちこちにガタがきているという実感はごまかしようがない。


そんな一つのトピックが「そろそろ私達、更年期なんじゃない?」


更年期。
閉経前後の女性がかかる遥か先の話だと思ってました。


が。
実は閉経前後10年くらいを指すらしい。
かなり大雑把な概念。


彼女のお友達が、最近ものすごく汗をかくのだという。
「その子、美容室までほんの5分ほどなのに、全身汗だくになってて。更年期なんじゃ?って話をしたんです。」


汗?
そういわれて私にも思い当たるフシが。


確かに今年の夏は暑かった。
誰もかれもが汗だくだった。
けど、私の汗のかき方は尋常ではなかったように思う。


地下鉄の駅で電車を待っているときなどに、ダラダラ流れ出る汗に「しまった、着替えを持ってくるんだった。」と後悔してイライラしながら、回りにいる若い女の子たちを眺め渡して見ても、案外ブラウスが背中に張り付いてブラ線クッキリなんて子はいない。
いったいこのオバチャンの脇の染みをどうしてくれる。
つり革も捉れやしない。
(一応言っとくが、私は二の腕を○大ハムに卸した方がいいというようなタイプではない。)


それを今までは、日頃から身体を動かしているので、基礎代謝が高いのだと勘違いしていた。
その割には、汗が引いた途端、冷房で手足の先だけが冷え切り、痛みすら感じ、ド○ールのオヤジ設定のキツイ冷房に心の中で悪態をつきまくっていたのだが、ちょっと待て。
ギャルは短パン生足にビーサンでも結構平気な顔してアイスコーヒーなんぞ飲んでるぞ。


なんだ、案外、私って前向きじゃない?



ところで脇汗と言えば、私の友達曰く
「永久脱毛すると脇汗がハンパない」
というのだが、本当だろうか?


毛を抜くことで、汗腺がどうのこうので、とにかく汗が出やすくなるらしい。
それって別に永久脱毛じゃなくても、毛の処理が抜く派の人(私含む)ならみんなそうなんじゃないだろうか?と思うのだが。


しかしモノの本によれば、脇のような毛の生えている場所からは所謂フェロモンが出てて、それによって周囲のオスを引き寄せていると言うではないか。
そんな場所を細胞破壊してうっかりフェロモンが出なくなったら大変である。
(もう天然に出てないって噂もあるけど。)


ちなみにピルのようなホルモン調整剤を飲んでいる場合も、正しくホルモンが出ない為、それによって本来あるべき遺伝的に補完関係にあるオス選別能力が失われるとか何とか。


やはり人間は自然の姿が一番なのである。


30代後半で未婚未経産というのが動物的に自然の姿なのかどうかは、あえて言うまでもあるまい。